勝間和代から考える「アンチを利用するイメージ戦略」

今回はこちら
断る力 (文春新書)断る力 (文春新書)
(2009/02/19)
勝間 和代

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(今回は98ページの「ロイヤリティの高いファンを作ることが上手な人の要素」をヒントに記事を作っています)

凛々しい勝間和代氏の表紙が印象的な断る力です。
ニコニコサーフィンを続ける男性ユーザーである私にとって勝間和代氏に強い関心を惹かれたことがございません。

勝間氏にまつわる印象的な動画として




などがあります。

いずれも勝間氏に対する風当たりの強い動画になっています。
主な批判点としては
「人の幸福や被害を数字で比べる冷徹な合理主義思考」
「建設的な議論ではなく、自身のデータを打ち出して相手を打ち負かすディベート傾向に引っ張る」
こんなあたりでしょうか…?ちなみにひろゆきさんも合理主義で物事を判断する「正しいけど、救いようのなさ」を持っています。(弱者の遠吠えであることは承知してます…)




さて本題に戻しましょう。個人的に上記の動画以上に勝間氏に関心を抱いた動画がございます。それがこちら



「ウェブ炎上」などで著名人のブログに一斉砲火するサイバーカスケードなどの研究をなさった荻上チキ氏との対談です。この中で勝間氏はアマゾンレビューに対して、著書の内容ではなく自分の容姿の批難などを発売前から行う「荒らし」にコンタクトを取って、辞めさせたというエピソードを語ります。

こういった問答無用で誹謗中傷を行うアンチは有名人につきものでしょう。
そこで大抵の著名人は無視するなり、逆に「私のことは嫌いになっても○○は嫌いにならないでください」というアンチへの懐柔ともいえるうまい回避方法を展開するのではないでしょうか?

そんな中で勝間氏はそうした「荒らし」に対してなぜ自分を攻撃するのか?そこまでやるなら実名をあげてみなさい(これはやや強引にも感じられますが)と正面からアンチと語りあいます。

「断る力」を読めば、勝間氏は数多く降りかかる自分への火の粉(批判)から
①火の粉による炎上を利用して新しい武器やエネルギーの確保(建設的な問題指摘)
②打ち返したら自分のパブリックイメージを強調できる火の粉(清廉潔白、勇気、逆に被害者としてのアピール)
③降り注げば周囲が燃え盛るため逃避する火の粉      (アンチが生業になっている相手)
を見極めていることを強調されています。(例え分りづらいな…)

デキビジで披露したものは②でしょう。
「カツマー」が期待する正々堂々と社会に忌憚なく発言する勝間氏の勇猛とその影で言われのない批難を受け続けている被害者アピール(皮肉ではなくこれは正しいことですよ)

結果、ぱっと見は無用なアンチへの対応も勝間氏に対するパブリックイメージの向上を引き起こせたのではないでしょうか?

アンチを「抵抗勢力」と名づけ、自分たちに義があることを主張した小泉元首相
アンチを「成長材料」と受け入れ、自分たちはひたむきであると主張したAKB
アンチを「社会問題」と向きあい、自分の正当性を主張した勝間和代

ファンを利用し、ムーブメントを起こすのではなくアンチを利用して、自分のイメージを向上させる。それがゼロ年代以降の著名人のイメージ戦略なのかもしれません。










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